カテゴリー: 和歌山校

着物日記 葉月後半編

 

 

お盆休みも終わって、どことなく日差しに秋の気配が感じられなくもない今日この頃の講師陣の装いです。

生地の張りが美しい夏芭蕉のきものに夏の博多織の帯のコーディネート

透け感のある生地に、軽やかさのある細かな柄で色味も気に入っているそうです。

博多織の帯も明るく爽やかな色合いで素敵。

 

ビジュー付きのマスクは知り合いの方による作品だそう。着物におしゃれマスクがよく似合う!

 

 

続いては、ほんのりブルーの襦袢を透かせて雰囲気を変えてみたという先生。

夏紬の着物に絽綴れの名古屋帯。

ちらりと見える青色を半衿にも忍ばせています。さりげないようにみせて、随所にこだわりを散りばめるのがこちらの先生流。

 

 

柿渋染の紗紬に真夏用羅織の八寸帯のコーディネートの学院長。

真夏用というだけあって、ざっくりとした帯です。目が粗くて弱そうにみえますが、からみ織という技法で作られているため、丈夫で巻きやすいそう。

 

 

単衣の夏の紬を淡い色で纏めてみた先生。インスタグラムでもお茶目な姿を見せてくれましたが、あのコートの下はこんなのを着ています。

今年は暑いので透け感のある着物を着まわすことが多かったそう。

 

淡い色の帯にこれまた淡い色の帯締めで柔らかく…と見せかけて、ヒマワリ柄の華やかなネイルで差し色を追加

 

 

 

 

 

夏季休業のお知らせ

 

 

下記の通り、8月11日(木)から8月16日(火)までの間夏季休業期間とさせていただきます。
お問合せフォームからのご連絡への返答は、17日(水)以降となりますのでご了承ください。

 

着物日記 葉月編

 

 

 

 

着物は横絽の小紋に米沢織の帯のコーディネート

 

薄い緑の着物に、ちょっぴりキッチュな帯留め付きの帯締めで引き締めて

ちらっと見える薄紅色の帯揚げが素敵。軽やかで気取らないコーディネートでした。

 

 

藍色×亜麻色の組み合わせは、夏の装いにぴったり。

絽の小紋にお気に入りの麻の名古屋帯で涼感重視のコーディネート

 

ほんのりピンクの気配をところどころに散りばめて微糖スタイル。

 

 

続いては小千谷縮に羅の八寸帯

川端康成の「雪国」にも登場する小千谷縮は、その名の通りやや皺の寄った質感が特徴です。家でお手入れができるのも魅力。

 

 

羅の帯も軽くてさわやか

 

 

透け感の綺麗な絹芭蕉の着物に、何気ない夏用の帯のコーディネート

小物にはオレンジ系の色味を差して

そういえば、最近はトンボをよく見かけます。驚かされるのでちょっと迷惑

😉

 蜻蛉は前進はするが後退はしないということで「勝ち蜻蛉」と呼ばれ、縁起のよい生き物としてモチーフに使われます。

着物でお出かけ

 

 

 

 

先日、「着物を着てお出かけしましょう!」と有志を募り講師陣と生徒の皆さんで、瀬戸内海国立公園にある休暇村紀州加太に皆でお出かけしました。

 

 

 

フィルターなしでもわかるこの海と空の青さ!

 

 

 

 

 

 

生徒さん達はお互いに初対面の方がほとんどですが、同じ着物仲間ということでなんだかんで話がはずみます。

(テーブルの席が離れているのが残念ですが、仕方ない 😆 )

 

 

 

 

 

お気に入りの着物を着て、綺麗な景色を眺めて、美味しい昼食を楽しく食べる素敵な午後の一時でした。

 

次はどこに行きましょうか?

 

 

 

 

着物日記 文月編

 

蝉の鳴き声も騒がしい今日この頃、

本日の講師陣の着こなしです。

 

涼しげな黒のお手本のような薄御召姿の学院長

 

写真では少々分かりにくいですが、きりっと白い襦袢の上に御召の透け感を引き立てて傍目にも涼し気です。帯は紗の袋帯。

シンプルな装いが一番好きだという学院長、今日の三分紐と帯留めの組み合わせがとりわけお気に入りだそう。

 

 

曇天にも関わらず光沢のある着物と帯のせいか、ほんのり輝いているようにみえた先生。

帯が月のイメージというのと相まって思わず納得。

 


今日はお誕生日なのでそれに合わせて誕生花の笹百合の絵をあしらった絽の訪問着と、夏袋帯のコーディネート。

 

次は

絽の小紋にエキゾチックな柄の絽の綴れ帯の先生

シックな色の小紋には雪輪のとび柄。

帯と帯締めの組み合わせがとても素敵。足袋や半衿、雪輪の白色が全体にリズム感を与えていて落ち着いた色合いに軽やかさが加わります。

 

 

NHKの朝ドラに感化された訳ではありませんが、琉球絣姿のせんせい。

琉球絣の模様(柄)は600種類ほどもあるそうです。
それだけあれば、選ぶのも楽しそう!

 

帯は麻に桔梗の花。

麻はしわになりやすく型が付くとなかなかとれませんが、「それが麻のいいところ、味わいになるのよ」とにこにこしながら解説してくれました。

 

 

着物日記 水無月編その2

梅雨入りしたはずなのに、晴れの日が続いて毎日暑い今日この頃。

去年はどうやって長い夏を乗り切ってきたのかと毎年思いますが、そうやって毎年やり過ごしてきたのだから今年もいけるはずと信じてクーラーの存在に感謝す日々。皆様いかがお過ごしでしょうか?

せっかく暑い中、綿のボタンダウンシャツにピシっとアイロンを掛けてきたのに、通勤途中で汗や湿気でよれよれになってしまうこの虚しさをいかにして昇華させるべきなのか…!

 

さて、今月二回目の着物日記

 

塩沢紬の着物に、鷺草柄の夏塩瀬織の帯。


 

遠目には単色のグレーの着物ですが、近くでみるとむしろ紫の色味を感じさせる色合いで、二色で構成されています。藍色の帯に鷺草のモチーフが浮かび上がってとても綺麗。

 

 

次は、さわやか縮緬に博多帯の組み合わせ。

”さわやか縮緬”というだけあって軽やかな印象。

帯は先生がまだ学院の生徒だった頃から愛用している帯だそう。淡い色合いで目にも涼し気な装いです。

「一升瓶持って顔も写してもらいなよ」となにやら外野(笑)からの冷やかしにも「そんなことしたらファンが行列作ってしまうから 😛 」とさらっと流して大人な先生。

 

 

普段は寒色系の着物が多い先生が、珍しく黄色い紋紗の着物でした。

 

珍しいと思ったのは私だけでなく他の人も同様だったらしく、先生自身も少し最初は気恥ずかしい思いだったそうですが、お似合いです。

帯は前回 http://www.kitsuke-tokyokimono.com/infoblog_wakayama/5255/ と同じ裂織のもの。ちらりとお太鼓の間に見えたレースの帯揚げが気になったので聞くと、レースの端切れを帯揚げにしてみたのだそう。

 

最後は 「今日のコーディネートは納得できていないから、撮影拒否してもいい?」と言われてしまったので少しだけ

 

気に入っていない着こなしだからと、帯の結び方(銀座結び)にだけ言及してあとはスルーされそうになったので、花柄の半衿についてだけでも!と聞くと「娘のいらなくなったキャミソールをリサイクルしたの」とのこと。

 

使えそうな端切れや、お気に入りの布地を日頃の着こなしに取り入れられるのはいいですね。

 

 

着物日記 水無月編

 

 

ご自宅で眠らせてしまっている着物はありませんか?
お出かけに着ていきたいので着付けをして欲しい、
一通り着られるけれど細部の手直しをして欲しいといったことから、
お手入れの方法のアドバイス、コーディネートの仕方等、
着物アドバイザーが着物に必要なお手伝いをいたします。 

詳細は3月9日の記事をご覧ください 

http://www.kitsuke-tokyokimono.com/infoblog_wakayama/5050/

 

 

気づけば6月!いつのまにか一年も半分過ぎてしまっているかと思うと、訳もなく空恐ろしい気分になってしまいます。
けれどそれよりもこれから始まるであろう長く厳しい夏の暑さを思うともっと恐ろしい・・・

などと言いながらも、毎年そんな夏をやり過ごしてきているのできっと今年も大丈夫!

と覚悟を決めて迎えた6月の初日の講師陣の着物姿

 

 

 

さらりとした塩沢紬の着物にざっくりした風合いのもじり織りの帯の軽やかコーデ。


このもじり織りの帯は、なんとアメリカの博物館に展示された物だそう!
もじり織りは英語でtwining といい、モロッコのベルベル族の毛織物にもよく見られる技法で、他にもキルギスやクルド族がテントの周囲に巻き付ける葦簀や、北米先住民のハイダ族の織物にも使われてきたのだとか。
レースのようにも見えて素敵!

 

 

お次は、単衣の小紋に塩瀬の名古屋帯コーデ

 

先日と同じ帯ですが、結び方を銀座結びにして雰囲気を一新しています。

着物日記 短文編

 

くすみのあるピンク色と相まって大人可愛いく纏まっています。

 

 

最後は柿渋の着物を白い半衿できりっと締めたコーディネート

この帯は、若い頃の華やかな小紋を裂いて裂織りで仕立て直してもらったものです。
昔は鮮やかな色味と大胆な柄がお気に入りだった小紋だけれど、シックでオールシーズン使える万能帯に生まれ変わってくれたので愛着も一入だそう。

 

着物日記 短文編

 

どんよりとした、蒸し暑いような肌寒いような微妙な梅雨の午前中
すっきりとした青い着物姿で現れた先生

 

 

 

 

 

朝焼けを描いた帯。この朝焼けの情景が美しいのは朝靄の湿度があってこそ。

 

 

 

朝焼けのバラ色を思わせるグラデーションの美しい帯揚げ

 

 

下駄の鼻緒はちょっぴりレトロな雰囲気が可愛らしい花柄

 

 

 

ビーズがたくさん付いた半衿がとてもおしゃれですが、先生としては最近インスタグラムで見つけた800円の簪がとてもよくてご機嫌だそうです。

 

 

着物日記 皐月編

 

ご自宅で眠らせてしまっている着物はありませんか?
お出かけに着ていきたいので着付けをして欲しい、
一通り着られるけれど細部の手直しをして欲しいといったことから、
お手入れの方法のアドバイス、コーディネートの仕方等、
着物アドバイザーが着物に必要なお手伝いをいたします。 

詳細は3月9日の記事をご覧ください 

http://www.kitsuke-tokyokimono.com/infoblog_wakayama/5050/

 

 

 

大型連休もいつのまにか終わってしまい、またいつもの一週間が始まりました。

一日の内でも薄曇りで肌寒いかと思えば、日が差して蒸し暑くなるそんな五月のある日の先生方の着こなしです。

 

浮き織りの紫のグラデーションがとってもきれいです。

帯は着物の色と合わせて優しい藤色の名古屋帯にほっこりと可愛らしい刺繍の入り。

血色マスクにもビジューが付いていて素敵。

 

 

 

 

続いて、下ろしたての帯を締めてきたというこちらの先生。

お召の着物にかすみ草柄の紬の名古屋帯。明るいオレンジの帯に可憐なカスミソウの花とその茎を思わせる緑の帯締めを締めているのがなんとも心憎い。小さなビーズの沢山ついた半衿や帯留めにもこだわりがこもっています。

先生曰く、ポイント柄の帯は季節によってこだわりたいのだそう。

 

 

 

こちらの先生は、柔らかいクリーム色の塩沢紬の着物に縮緬地に伊勢型を施した帯。

いつも暗色系か淡い寒色系でまとめている先生にしては珍しい着物だと思いましたが、着物や小物を淡い色でまとめつつ、帯でしっかりとアクセントをつけているところにやはり好みやこだわりがでますね。

 

 

涼しげな紗の着物をお召しの先生。

こちらは二重紗(紗合わせ)なので見た目に反して暑いため、四月末頃から着ているそうです。

また二重になっているので透かすと下の写真のように縞模様ができます

 

 

これは印刷関係にも使われる言葉でモアレ(あるいはモワレ)と呼ばれる模様だそうです。

控えめながら光沢をもつ帯は、美濃和紙が織り込まれているもの。

発色のよい帯締めと可愛らしいお花の帯留めでまとめたコーディネートでした。

 

 

 

 

 

着物日記 卯月編その2

 

ご自宅で眠らせてしまっている着物はありませんか?
お出かけに着ていきたいので着付けをして欲しい、
一通り着られるけれど細部の手直しをして欲しいといったことから、
お手入れの方法のアドバイス、コーディネートの仕方等、
着物アドバイザーが着物に必要なお手伝いをいたします。 

詳細は3月9日の記事をご覧ください 

http://www.kitsuke-tokyokimono.com/infoblog_wakayama/5050/

 

 

雨で肌寒かった昨日とは打って変わり、初夏の日差しの四月後半

 

先生方の装いもすっきり軽やか

 

 

 

きものは米沢紬

帯も米沢紬で、絹糸に和紙を織り込んだ八寸名古屋帯です。

「せっかく写真を撮ってもらうのに前回と同じ帯だわ!」とは言うものの、

さすが着回し上手な学院長。着物や帯留めが違うだけで別物の帯のように見える不思議。差し色の赤のせいか、コンテンポラリーアートのような雰囲気になっています。

 

 

素敵な絞りの帯をしめた先生、大輪のバラが品よく素敵。

 

青い蝋結染の小紋と白地に青いバラの帯のブルーコーデ。

濃い色の着物でも藍色で白を効かせると軽やかな雰囲気に

 

 

白大島に白い帯でフォカマイユ配色の先生のコーディネイト

ライトの加減で真珠のような色味に見えます。

 

 

きものと帯は白ですが同じ白でも帯はほんのり薄紅か薄い藤色で、ちらりと見える帯揚げと半衿、帯締めは薄紫で統一感ばっちり。