世界的な着物作家 千地泰弘先生にお越し頂きました。
津波警報がなかなか解除されず電車も運休する中、来校してくれた生徒さん達、本当にありがとうございました!
今回も盛り上がりました!

日本では絵や紋様に意味を持たせることが多くあります。
これによって、見た目に美しい絵や物に、広い広い背景や奥行きが生まれます。
これによって、見た目に美しい絵や物に、広い広い背景や奥行きが生まれます。
千地先生の作品は本当に美しく、華やかさと品が同居しているものばかりですが、それと同時にモチーフや紋様、素材にまで、仏教的な背景を持つ物が多く使われています。仏教とは人を救いに導く教え。作品からは、着る人を護り導いてくれる様にという先生の優しさを感じずにはいられません。


こちらはお馴染み、千地先生の八宝紋色無地。
色がどれも絶妙に良くてずっと眺めていられます。
八宝紋の紹介パネルをお持ち頂きましたが、私が無知過ぎてパネルだけでは理解出来ず、wikiりました。。。
一応まとめておきますので必要無い方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
蓮華
蓮はその根を泥池の下に這わせているが、その花は汚れなく水面の上に咲く。泥水に浮かぶハスは、欲望の汚濁に浮かぶ、身体・言葉・意思の本質的な純粋さを象徴する。蓮は、清浄と出離(五欲から自由になること)のシンボルとして表している。
法螺貝
右巻きの白い法螺貝は、美、深淵、妙なる調べ、そして一切が溶け合って影響を及ぼし合い(相即相入)充満しているダルマの音(衆生を無知から目覚めさせ、利他を以て自利とすることを促す音)を象徴している。
宝瓶
健康や長寿、富貴、繁栄、智慧、そして宇宙空間を象徴している。宝瓶は、どんなに多くの教えを伝えても、尽きることのない仏法の教えを象徴している。
法輪
釈迦と仏法を表すシンボルである。仏の説によれば、法輪と呼ばれる仏を運ぶ車輪は申し分なく滞りなく回転し、止まる事がない様子から長寿、物事が順調に進む様にとのねがいが込められている。
双魚
仏教において魚は水の中を自在に泳ぐ様子から、幸福、解脱、堅固、活発を象徴する。また、豊穣と豊かさも表している。二匹の魚は本来、インドの2大大河、ガンジス川とヤムナー川を象徴していた。
宝傘
宝傘は儀式において天蓋と似た用いられ方をする道具である。仏教における宝傘は、災難や病気から守るもの、または仏法を守るものを象徴する。空間の広がりや展開、天界の要素を表す。
盤長
吉祥紐またはエンドレス・ノットとも呼ばれる、組紐で愛を象徴的に表現した吉祥紋様である。中国語では万字不断とも記される。これは、万物の究極的なつながりのシンボルである[8]。さらに、このシンボルは智慧と慈悲の相互作用、聖と俗の相互依存、智慧と手段の統合、空と縁起の不可分性などを象徴している。この結び目、網はまた、仏法そのものの比喩でもある。
白蓋
三千大千世界と呼ばれる、10億個の世界が集まった次元の、広大な世界をおおいつくして護る。

紋様にもあった蓮。仏教において重要な意味を持つ蓮の繊維を使って日本の着物や帯にすることは、決して簡単なことではなかったことと思います。元々はミャンマーで仏僧の袈裟に使われる、貴重で手間のかかる蓮の繊維織物。それを日本でどうにか作って使えるまで漕ぎ着け、さらに柔らか過ぎる糸で締めやすい帯を作るために、様々な素材と織り方の組み合わせを試して完成させる。それは並大抵の熱量では成し得ない事です。
この熱さと優しさが、先生が世界的に愛される由縁の一つのように感じました。
〈千地泰弘〉
教画家を父に持ち、父とともにL.A本願寺の壁画制作の為に3年間渡米。
紅白歌合戦では毎年話題の衣裳を制作。一方海外ではエリザベス・テイラーやグレースケリーのドレス制作を担当し、好評を博し特に1984年よりスペインのアルバ公爵夫人をはじめとする王侯貴族の顧問デザイナーとして活躍。 2003年ヒロ・ヤマガタ氏とのジョイント・キモノを制作
紅白歌合戦では毎年話題の衣裳を制作。一方海外ではエリザベス・テイラーやグレースケリーのドレス制作を担当し、好評を博し特に1984年よりスペインのアルバ公爵夫人をはじめとする王侯貴族の顧問デザイナーとして活躍。 2003年ヒロ・ヤマガタ氏とのジョイント・キモノを制作