暑い!!
梅雨の中休みどころか、梅雨が何処かへ旅行に出かけてしまって夏がお仕事していたかのような一週間でした。
暑い日こそ、夏きもの!
ということで、6月11日から14日まで、初夏展として高島織物さんにお越しいただきました。
織物屋さんならではの夏きものもお持ちくださいました。

高島織物さんは大正4年創業の西陣織の老舗の帯メーカーです。
ローマングラスの美しさを引箔で表現した青銅箔が代名詞の高島織物さんですが、近年では螺鈿箔にも力を入れていらっしゃるとのこと「本物志向」を信条とされる老舗メーカーさんの代表的な作品を間近で見ることが出来ました。

『経錦』(たてにしき)という技法をご存知でしょうか?
奈良時代に衰退して、2000年に北村武資によって復元された織り方で、複数色の経糸を一組みとして緯糸との間に通し、どの色を表に出すかで模様を織り上げていくというとても高度な技法なのだそうです。極細の経糸で表現される綿密な柄、控えめな光沢と落ち着いた配色の、それはそれは素敵な帯の数々。薄く軽いので身に着けていてもとても楽なのです。



こちらは鼻緒が選べる草履
西陣の老舗と言われるメーカーさんであっても、伝統を守りながら新しいことも取り入れ、挑戦していくことは並大抵の努力ではないはずです。その一端を間近で見ることが出来る貴重な経験となりました。