学院長がシックな色合いの帯を手にしていました
聞いてみると、元々若い頃に使っていたオレンジ色の名古屋帯を染替えリフォームで蘇らせたそう。
気に入ってはいたけれど、もう使うこともないし…と思ってはいても職人さん達の苦労とプロ意識をよく知っている学院長からすると、手放すのは心苦しい…
ということで、思い切って染め替えに出してみるとグッと落ち着いた別物のような帯となって手元に戻ってきたそうです。まだまだこれからも使えそう!!
それならばと40年前の成人式に仕立ててもらった振袖を…
裂いて、織りなおして…
処分もできずしみだらけだった振袖が使いやすそうな八寸名古屋帯に生まれ変わりました!
これは裂織と呼ばれる技法で、寒さが厳しく綿の材料となる木綿が手に入りにくかった津軽地方で、貴重な木綿を最後の最後まで使い尽くすための技を磨き上げたものです。
これぞまさに「小豆三粒包める布は捨ててはいけない」の精神のなせる技。
他にも
アンティークのトンボのブローチを
帯留めに細工しなおして…
トンボは「後退することなく前進し続ける」というので縁起のよい「勝ち虫」とされてきました。
そのため「勝ち蜻蛉」とも呼ばれるそうです。
そろそろ蜻蛉があちこちで見られる季節になってきましたが、秋まだ遠し。
サステイナブルやエコロジー、ゼロウエストなどの活動がありますが、染め替えたり、織りなおしたり、付け替えたりで思い出の品をまだまだ現役で使えるのは素敵なこと♥
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