2019/6/29
アバローム紀の国にて和食マナーの先生をお招きし、生徒さん、OBの方々に参加していただき、マナー講習を受け楽しいひとときを過ごしました。
ようやく関西も梅雨入りし、着物も単衣から夏物へと衣替えの季節です。
今回は、涼やかな装いで、和食マナーのお勉強です。
和食という一番身近な食事ですが、そこには意外と知らないことがあるもの...
普段、何気なくしている行為が、実はマナー違反!ということもあるのです。
『五味五色五法』という言葉を聞いたことがありますか?
五味とは、甘味、酸味、辛味、苦味、鹹味(かんみ=塩辛さ)
五色とは、白、黃、赤、青、黒
五法とは、生、煮る、焼く、蒸す、揚げるという調理法のことです。
和食はこの定式により作られ、味覚や嗅覚はもちろん、視覚でも味わうことのできる料理です。
まずは前菜の五種盛りです。
五色すべての色が使われていて、見た目にも美味しさが伝わってきます。
あれもこれも食べたいところですが、盛り付けを崩さず、一種ずつ食べるのがマナーです。
続いて御造りです。
わさびは刺身に乗せていただきます。
醤油に溶かすと見た目にも美しくないですし、わさび本来の風味が損なわれます。
そして、煮物、焼き物、揚げ物と続きます。
蓋物の器は、蓋の水滴を切り、裏返して置きます。
和食では器を持ち上げてよいですが、持ち上げられない場合は懐紙を受け皿に使うとよいでしょう。
手を受け皿にするのはマナー違反です。
また、寄せ箸、刺し箸、迷い箸など、きらい箸と呼ばれる行為も避けましょう。
知らなかったマナーがたくさんあったようで、疑問に思ったことは積極的に質問され、
とても有意義なマナー講座となりました。