歳時記(5)

大晦日(12月31日)

「晦日(みそか)」は本来「三十日(みそか)」と書き、月の最終日を指します。

大晦日は一年最後の月の最終日であることから「晦日」に「大」がつけられたものです。

今日では多くの人が大晦日に年越しそばを食べ、元旦に雑煮とおせち料理を食べ、屠蘇で祝うといった過ごし方をしています。

除夜とは「旧年を除く」という意味で、大晦日の夜のことです。かつては、大晦日の夜に年神様を迎えるため一晩中起きている習わしがありました。除夜には神社に参拝しますが、現在の元日未明に神社に参拝する習慣はその名残です。

 

年越しそば

大晦日の夜に縁起を担いで食べるそばです。

江戸時代から定着したと言われています。そばは、長く伸ばして細かく切って作る食べ物なので細く長くということから「健康長寿」「家運長命」などの縁起を担いで食べられるようになったのです。

そばは、切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」と言ったものがあるため、年を越して食べるのは縁起が悪いと言われています。

 

一年最後の日を除夜の鐘を聞きながら、今年一年の災いを断ち切り、

新しいより良い年を迎えられますよう、お祈り申し上げます。

 

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