紅(くれない)の花にしあらば衣手に染めつけ持ちて行くべく思ほゆ
万葉集 作者不明
![IMAG0308](http://www.kitsuke-tokyokimono.com/wp/wp-content/uploads/2014/07/IMAG0308-760x1024.jpg)
今朝、米沢のお土産に紅花をいただきましたので、
事務所のカウンターの上に活けました。
紅花は古来薬草として扱われ、
老化の原因となる活性酸素を消す効能もあるそうです。
染料としても、化粧品としても重用され、
万葉の人々にも愛されていた紅花。
奇しくも相模大野校では
米沢・菅原工房の漢方染のお勉強会を開いています。
菅原先生より漢方染の説明をいただきました。
「漢方染めの特長は下染めに朝鮮人参を使うことです。
色目は淡いベージュ色に染め上がり、次に染色する色目に
深みを与えてくれます。
様々な薬草から取り出した色素を重ね染めすることにより
他の草木染とは違った独特の色目に染め上がります。
漢方染のお着物はすべて自社工房にて一反一反
心をこめて織り上げているオリジナルの紬です。」
自然の色合いを是非手にとってご覧ください。