紅の花にしあらば・・・

紅(くれない)の花にしあらば衣手に染めつけ持ちて行くべく思ほゆ

万葉集 作者不明

 

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今朝、米沢のお土産に紅花をいただきましたので、

事務所のカウンターの上に活けました。

 

紅花は古来薬草として扱われ、

老化の原因となる活性酸素を消す効能もあるそうです。

染料としても、化粧品としても重用され、

万葉の人々にも愛されていた紅花。

 

奇しくも相模大野校では

米沢・菅原工房の漢方染のお勉強会を開いています。

菅原先生より漢方染の説明をいただきました。

 

「漢方染めの特長は下染めに朝鮮人参を使うことです。

色目は淡いベージュ色に染め上がり、次に染色する色目に

深みを与えてくれます。

様々な薬草から取り出した色素を重ね染めすることにより

他の草木染とは違った独特の色目に染め上がります。

漢方染のお着物はすべて自社工房にて一反一反

心をこめて織り上げているオリジナルの紬です。」

 

自然の色合いを是非手にとってご覧ください。

 

 

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